自分に合う住宅ローンって?選び方のポイントと審査

 

一生のうちで一番高い買い物と言われることの多いマイホームですが、それを一括で支払うことができる人はそんなに多くありません。

 

住宅を購入する際によく使われるのが住宅ローンです。住宅ローンと聞くと複雑で難しいもののように感じることもあるかもしれませんが、ポイントをしっかりと押さえてしまえばそこまで不安に感じる必要がないとわかります。

 

住宅ローンの種類や選び方がわかれば、自分に合ったベストな住宅ローンを選択することが可能になります。住宅を購入する予定のある人は一度選び方について勉強しておくとよいでしょう。

 

住宅ローンのメリットは低金利で長期返済OK

一生に一度は自分のマイホームを手に入れたいと考える人は多いです。しかし、住宅の購入にはかなりの費用が必要になります。数千万単位の購入費用を目の当たりにすると、自分はちゃんと支払うことができるのだろうかと不安に感じる人も少なくありません。住宅を購入する際に、一括で支払うことのできる経済力を持っている人はそんなに多くないでしょう。

 

しかし、多額の費用が必要となる住宅の購入でも、住宅ローンのシステムと正しい選び方について知り、賢く利用することで月々の支払いを賃貸の家賃程度まで抑え、負担を軽くすることができます。

 

月々の支払いが毎月の賃貸の家賃程度ならばどうにか返済できる、という人も多いです。このような住宅ローンを利用することで、マイホームのような数千万単位の支払いができるようになるのには、理由があります。それは住宅ローンが一般的なローンに比べて低金利であるからです。

 

一般的な無担保のローンは金利が年率13〜18パーセントであるのに対し、住宅ローンの金利は年率0.5〜1.5パーセントとかなり低いことが分かります。このように、住宅ローンは無担保のローンとは違って、土地や建物を担保にできるため、低金利が可能になっているのです。低金利というのは多額のローンを組もうと考えている人にとってはかなり魅力的なことです。

 

無担保のローンの場合はもしも支払いができなくなった場合、担保となるものが何もないので融資した側も貸し倒れの危険があります。しかし、一方で住宅ローンは土地や受託など、担保となるものがすでに確保できている分、融資する側にとっても貸し倒れのリスクが少なく安心できるために金利を低く設定できます。双方にとってメリットが感じられる仕組みです。

 

さらに、住宅ローンのメリットは低金利であることだけではありません。住宅ローンは長期にわたる返済が可能になっていることも魅力の一つと言えます。多額の返済金を短期間に返そうとすると、一年もしくはひと月ごとの返済金が高くなり、その分負担が大きくなります。が、長期にわたった返済期間の設定が可能であれば、自分の返済能力に応じたローンを組むことができるので一年・ひと月ごとの返金の負担を軽くすることができます。

 

住宅ローンの目的は、「住宅や土地を購入する」という限定的なものです。ですから、住宅や土地の購入を希望している人が長期的に無理なく目的を費用を手に入れ、かつ返済できるような仕組みになっています。35年でローンを組む、という言葉が使われることも多いですが、住宅ローンを扱う多くの金融機関が35年から一年単位で返済期間を設定できるようにしています。

 

一般的に、金額が多いとされる教育ローンで15年前後の返済期間、車のローンで5年程度の返済期間になっています。これらと比較しても住宅ローンがいかに長期の返済期間を設定できるようにしているのかが分かります。

 

このように、住宅ローンのメリットは二つあります。

一つは、住宅ローンには土地や住宅などの担保が存在するため、一般的な無担保のローンに比べて非常に金利が低く設定されていることです。

 

二つ目に無理なく多額の金額を返済することができるよう、他のローンに比べて長期間の返済期間が設定できるようになっていることです。住宅ローンのこの二つのメリットを知ったうえで正しい選び方を考え、賢く利用することで、多くの費用がかかる住宅の購入も無理なく自分に合った方法で実現することができます。

 

住宅ローンの種類と融資の中身

「低金利」「長期にわたる返済が可能」、というメリットを持っている住宅ローンですが、一言で住宅ローンとまとめていてもその種類は様々です。

 

住宅ローンは、ローンを取り扱う金融機関によって大きく三種類に分類することができます。

具体的には、

  1. 公的機関が取り扱う「公的住宅ローン」
  2. 民間の金融機関が取り扱う「民間住宅ローン」
  3. 公的機関と民間の金融機関が連携して取り扱う「フラット35」

です。

公的機関が取り扱う公的住宅ローン

公的住宅ローンは具体的には、主なものとして独立行政法人雇用・能力開発機構や住宅金融支援機構が行う「財形融資」があります。財形融資は、公務員や会社員向けのローンと言えます。

 

しかし、財形融資を利用するにはいくつかの条件があります。年齢が70歳未満であること、財形貯蓄を一年以上継続しかつ貯蓄残高が50万円以上であることです。

 

購入する物件の広さにもさらに条件があり、一戸建てであれば70u〜280u、マンションであれば40u〜280uの広さであることが求められます。他にも、都道府県や市町村で行う「自治体融資」等もありますが、自治体によって条件が違っていたり、融資自体を行っていない場合もあるので気を付けましょう。

 

民間の金融機関が取り扱う民間住宅ローン

民間住宅ローンは具体的には銀行・信用金庫・信託銀行・JAなどの民間杞憂機関が取り扱っており、現在の住宅ローンの主流となっています。

 

民間住宅ローンの魅力は二つあります。

  1. 一つ目は利用の際の条件が緩い
  2. 二つ目はローン以外のお得なサービスが充実している

ことです。

 

公的住宅ローンを利用する場合には、利用者の年齢や財形融資・貯蓄など細かな条件をクリアしなければなりませんでした。しかし、民間住宅ローンを利用する場合は、公的住宅ローンほどの細かい融資条件がなく緩やかで、物件の条件もほとんどありません。条件が緩いため利用しやすいという点が、多くの人に選ばれている理由と言えます。

 

さらに民間住宅ローンはローンを利用する他に、様々なサービスがついているケースが多いようです。

 

例えば、契約者にもしものことがあって介護が必要になってしまった場合に返済が免除されたり、関連企業のスーパー等での買い物が割引になったり、といったサービスがあります。

 

このようにメリットが多い民間住宅ローンですが、利用の際には必ず団体信用生命保険に加入しなければなりません。

 

団体信用生命保険とは、ローン契約者が高度障害になった場合・亡くなった場合に、ローンの残高が保険金として金融機関に支払われる保険のことをいいます。保険料は住宅ローンの中に組み込まれ、ローン申し込み時の状況によっては団体信用生命保険に加入できずに民間住宅ローンが利用できないケースもあるので充分に気を付けましょう。

 

公的機関と民間の金融機関が連携して取り扱う「フラット35」

これには大きく三つのメリットがあります。

 

  1. 一度借り入れをしたらずっと金利が変わらない
  2. 団体信用生命保険への加入が任意になっているため健康に自信がない人でも契約者になることができる
  3. 自営業の人でもローンが組みやすい

ことです。

 

民間住宅ローンの場合は自営業の人は過去数年分の所得が審査されるため、過去の業績が不振だった場合などは審査に影響してきます。しかし、フラット35の場合は現在の業績が安定していればローンが組みやすくなっています。

 

自分に合うのはどれ?金利の3つのタイプ

住宅ローンには大きく分けて、

  1. 公的住宅ローン
  2. 民間住宅ローン
  3. フラット35

の三種類があることが分かりますが、それだけでは自分に合った住宅ローンを選択する情報としてまだ不十分な状態です。住宅ローンを選択する際に注目すべき他のポイントとしては金利の変動、金利のタイプを見極めることが挙げられます。

 

住宅ローンの金利は、市場金利の影響を受けるか・受けないかで大きく三種類に分類することができます。

 

具体的には、

  1. 市場金利の影響を受けない「全期間固定金利型」
  2. 市場金利の影響を受ける「変動金利型」
  3. 一定期間の金利を固定する「固定金利選択型」

です。

市場金利の影響を受けない全期間固定金利型

これは、市場の金利の変化にかかわらず、借入時に契約した金利が返済終了まで一定で変化しないタイプです。返済終了まで金利が変化しないので返済の計画が立てやすいというメリットがありますが、一方で他の変動金利型・固定金利選択型の二つに比べて金利が高めに設定されています。

 

具体的には、2014〜2015年の平均金利値で比較すると、全期間固定金利型の金利は1.765パーセント、変動金利型の金利は0.862パーセント、固定金利選択型の金利は1.441パーセントとなっています。この値からも全期間固定金利型の金利の高さがわかります。

 

市場金利の影響を受ける変動金利型

これは市場の金利の変化によって住宅ローンの金利も変動していくタイプです。変動金利型の金利は、4月と10月の年二回の市場金利に応じて住宅ローンの金利も見直されていきます。ローンの支払い中に市場の金利が下がると返済額も少なくなるというメリットがありますが、逆に返済中に市場の金利が上がってしまうと返済額が上がってしまいます。

 

返済額の減額が期待できる魅力もありますが、固定金利型に比べて返済額が市場金利の変動に左右されて確定しないため、返済計画が立てにくい、というデメリットもあります。

 

一定期間の金利を固定する固定金利選択型

これは、3・5・10年など一定の期間ごとでローン金利を固定し、返済を行っていくタイプです。固定期間が終わると、次の起案をさらに固定するか、変動型に切り替えるかを選択することができます。

 

期間ごとに金利を選択して支払いができるという魅力がありますが、固定期間中は変動型に切り替えることができないので、固定期間中に市場の金利が下がった場合は負担が大きくなってしまうというデメリットがあります。

 

固定金利選択型は民間住宅ローンの主なものとしてたくさんの取り扱いがありますので、各金融機関によって金利や固定条件が異なっています。ローンを利用する際は事前にしっかりと比較しておくとよいでしょう。

 

このように住宅ローンには大きく三種類の金利のタイプがありますが、この中から自分に合ったタイプの金利を選択します。

 

しかし、金利のタイプを選択するときに、単に返済額のみにこだわって決めてしまう場合には注意が必要です。選択の際には借入額やローンの期間だけでなく、将来の自分のライフプランも考慮するようにします。

 

子供がいる場合、両親の介護費、老後の資金など住宅ローン以外にもお金が必要な場面が出てきます。どの時期におおよそどの程度の支出予定があるのかなどを総合的に見越して、無理なく返済していけるタイプの金利の選び方をしましょう。

 

ライフプランに合わせて選択!返済の2つの方法

その他の自分に合った住宅ローンの選び方のポイントとして、返済方法の仕方に注目する点が挙げられます。

 

住宅ローンには大きく二種類の返済方法があります。

それぞれにメリットとデメリットが存在しますから、その両面をよく理解してから住宅ローンを組む際に自分がどちらを選択するのかを決定すると安心です。

 

具体的には、

  1. 毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく「元金均等方式」
  2. 元金分と利息分を合わせた金額を一定に保ちつつ支払っていく「元利均等方式」

です。

毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく元金均等方式

原則として、利息は残っているローンの返済残高の金額によって変化します。残高が大きければ大きいほど利息の金額は高額になっていきます。しかし、毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく元金均等方式ですと、元金が確実に毎月減っていくため、支払いをしていくたびにローンの残高も減っていきます。

 

残高が減れば利息の金額も減少しますから返済額は返済終了に近づく度に金額が少なくなり、負担が軽くなっていきます。

 

このように、毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく元金均等方式は住宅ローン全体の総支払額は少なくなる傾向があり、それがメリットと言えます。しかし、元金均等方式での支払いは、返済初期は元金に追加される利息の額も大きい為負担が大きく、それがデメリットとも考えられます。

 

元金均等方式による住宅ローンの支払い方法は、フラット35や財形融資で選択することが可能です。

 

元金分と利息分を合わせた金額を一定に保ちつつ支払っていく元利均等方式

これは毎月の支払額が利息分変動していく元金均等方式とは異なり、毎月一定の金額が支払いの金額として設定され、返済終了まで同じ金額を支払い続けていくというシステムです。

 

元金分と利息分を合わせた金額を一定に保ちつつ支払っていく元利均等方式は、支払金額が常に一定であるため長期にわたることが多い住宅ローンにおける返済の見通しを持ちやすく、返済計画が立てやすい点がメリットといえます。

 

しかし、支払いをしていくたびに利息が減額されていく元金均等方式とは異なり、返済初期は元金を少額ずつ返済していくため、比較するとどうしても利息分の金額が大きくなってしまう、というデメリットがあります。

 

民間の金融機関が取り扱いを行っている民間住宅ローンはこの元利均等方式が一般的ですが、フラット35や財形融資でも選択することができる場合もありますので、もし希望するならば事前に調べてみるとよいでしょう。

 

このように、住宅ローンには、毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく「元金均等方式」と元金分と利息分を合わせた金額を一定に保ちつつ支払っていく「元利均等方式」の二つの支払方法が存在します。

 

自分がどちらの支払方法を選択するかは、自分のライフプランを考慮して決定するとよいです。

 

例えば、この先教育費などの高額な支出予定がなく、お金に余裕があるうちに元金を多く返済しておきたいといった人には元金均等法式がおすすめです。

 

一方で、この先大きな支出が発生する可能性がある、もしくは収入が減ってしまう可能性があるという人は、返済計画が立てやすい元利均等法式がおすすめです。

 

ここでも自分に合った無理のない返済方法を選択するようにしましょう。

 

ローンを併用してリスク分散!

 

自分に合った住宅ローンの選び方のポイントとしては、住宅ローンの種類・金利のタイプ・ローンの支払い方法の三つを挙げました。しかし、住宅ローンを利用する際は、必ずしもどれか一種類の住宅ローンだけを利用しなければならない、という訳ではありません。複数の種類の住宅ローンを組み合わせて、より自分のライフプランに適したローンを組むことも可能なのです。

 

このように、複数の種類の住宅ローンを自分のライフプランに合わせて組み合わせ、借り入れすることを「併用ローン」と呼びます。

 

この併用ローンは非常に便利なシステムですが、必ずしも自分の希望通りに住宅ローンの組み合わせを選ぶことができるというわけではなく、組み合わせが可能なパターンの制限やルールがあるので知っておくとよいでしょう。

 

併用することができる住宅ローンの組み合わせとしては、

  1. フラット35と民間住宅ローンとの組み合わせ
  2. 財形融資とフラット35との組み合わせ
  3. 財形融資と民間住宅ローンとの組み合わせ

の3パターンが考えられます。

 

例えば、将来市場金利が上がってしまうリスクに備えつつ、できる限り住宅ローンの総支払額を少なくして返済をしていきたい、と考えている契約者がいたとします。その場合、市場金利の変動に左右されにくくかつ金利によって対応できるフラット35で固定金利を組めばよいでしょう。

 

また住宅ローンの総支払額をできる限り少なくするために、総支払額が少なくなりやすい民間住宅ローンの固定期間金利型を併用するといいでしょう。そうすれば二つの住宅ローンのメリットを両方取り入れることができるため、より自分の希望に沿った住宅ローンの組み方ができるということになります。

 

このように、併用ローンを利用するメリットは、三種類の金利のそれぞれの良い点を取り入れ、かつ住宅ローンの返済に関するリスクを分散することができる点にあります。

 

しかし、併用ローンの中にも併用することができないケースも存在します。例えば、一つの住宅の購入に関して、民間の金融機関が取り扱いを行う民間住宅ローンを複数組み合わせて併用することはできません。これは、万が一ローンの支払いが滞った際に、民間金融機関が第一に優先的に担保となる土地や住宅をなどを競売にかけ、支払われていない金額を回収することができるという権利を持っているからです。

 

この権利のことを「抵当権」と呼ぶのですが、民間住宅ローンを複数の民間金融機関で併用して組んでしまうと、この抵当権がいくつも発生してしまいます。そのため複数の民間住宅ローンを併用して組むことは不可能なのです。

 

民間機関が取り扱いを行う民間住宅ローンの複数の併用は不可能であることを述べましたが、実はフラット35だけは例外的に民間住宅ローンとの併用は可能になることがあります。

 

確かに、フラット35も確かに民間金融機関が取り扱いを行う住宅ローンであり、抵当権の第一順位が融資の条件になっています。

 

しかし、フラット35を取り扱う民間金融機関の多くが、フラット35と自社の民間住宅ローンとを一緒にして一つのパッケージにして取り扱っているため、併用が可能になっているのです。

 

二種類の住宅ローンを一つのパッケージにして両方を自社の取り扱いで契約することで、抵当権の第一順位という融資条件をクリアしているのです。また、同じ金融機関で取り扱ってもらうことで、申し込みにかかる手数料や印紙代を節約することもできます。

 

住宅ローンの手続き方法!審査から融資まで

住宅ローンの種類・金利のタイプ・支払い方法・ローンを組み合わせる方法についてよく理解したら、次はいよいよ実際に住宅ローンを選択して契約をしていくことになります。

 

実際に住宅ローンを組んでいく際には、どのような手順で、何が必要なのか、果たして自分は審査に通ることができるのか、など不安に感じる項目はたくさんあると思います。しかし、一つ一つの手順を丁寧にこなし必要な書類などを確実にそろえておけば、そこまで不安に感じることはありません。

 

住宅ローンの手続きは大きく四つのステップに分けることができます。

 

具体的には、

  1. 「事前の審査」
  2. 「本申し込み」
  3. 「金銭消費貸借契約」
  4. 「融資の実行」

です。

「事前の審査」

物件の購入申し込みと同時進行で、住宅ローンを組むことができるか、金融機関に事前の審査申し込みを行います。物件の購入申し込みとほぼ同時進行で行っていくことになるので、スムーズに申し込みを行うためには、申し込む前に各金融機関の住宅ローンの特徴について情報を収集しておくことが大切です。

 

事前の審査申し込みは、直接店舗で行うこともできますし、最近ではインターネットや電話を使っての申し込みが可能な金融機関も増えてきました。事前の審査の申し込みをする際のポイントとしては、一つの金融機関だけでなく、3〜4種類の複数の金融機関に同時に審査を申し込むことです。

 

こうしておけば、万が一審査に落ちてしまった金融機関があったとしても、他の金融機関の審査に通る可能性があるからです。また、複数の金融機関の審査に通ることができれば、住宅ローンの選択肢の幅を広げることができます。

 

しかし、審査の申し込みはやみくもにたくさんするほど良い、というわけではないことも頭に入れておきましょう。事前の審査に申し込むと審査履歴がつきます。履歴の内容によっては次の金融機関の審査の際に不利益になることがありますから、審査の申し込み先は吟味してから行うようにしましょう。

 

「本申し込み」

事前の審査をクリアし、物件の売り買い契約が結ばれたら、次は本申し込みの手続きが行われます。本申し込みの際に必要な書類や手続き方法は各金融機関によって異なってきますが、主に必要なものを挙げてみます。

 

必要なものとしては、印鑑証明書・住民票(世帯全員分記載のもの)・健康保険証の写し・運転免許証もしくはパスポートの写し・源泉徴収票・市区町村が発行する所得証明書(住民税課税決定通知書)・不動産売買契約書の写しや物件資料・土地や建物の登記簿謄本・預金口座通帳の写し(自己資金の確認に使用)・返済予定明細票や返済中の預金口座通帳の写し(住宅ローン申し込み時に借り入れがある場合のみ)があります。

 

また金融機関によって必要な書類の有効期間などが異なる場合があるので、その時になって慌てることのないように事前にチェックしておきましょう。

 

「金銭消費貸借契約」

ここで住宅ローンを組む際の金利や支払期間等の具体的な内容について決定していきます。そして、金銭消費貸借契約の手続きが終わったら、四つ目の「融資の実行」が行われることになります。

 

「融資の実行」

決済の当日は、新しく作った口座に借入金が振り込まれ、その借入金が融資実行とともに住宅の売り手へと送金されることになります。

 

住宅ローンの手続きは手間も時間もかかりますが、一つ一つを丁寧に行っていくように心がけましょう

 

えっ!携帯電話の支払いで!?審査に落ちる意外な理由

実際に住宅ローンを組もうとすると、本当に多額のローンを支払う能力が契約者にあるのかどうか、審査が行われます。事前審査を申し込むと、果たして自分は審査をクリアすることができるのだろうか、と不安に感じる人は少なくありません。

 

特にこれまでほかのローンを組んだ経験がある人、支払い能力にあまり自信がない人、その他に気になる課題を抱えている人ならばなおさら不安に感じるでしょう。そのような人は、事前審査の仕組みや、審査の際に参考にされる情報、どのようなケースで審査を通過できないことがあるのか等を調べておくといざという時に何かしらの対応ができます。

 

金融機関は、事前審査の際にローン契約者の年齢や年収はもちろんのこと、税金・年金の支払いや携帯電話料金の支払い・カードローンの利用枠についても細かくチェックをおこなっていきます。予想以上に細かな項目まで審査をするのだな、と感じる人もいるかもしれません。

 

このように、住宅ローンを組む際に金融機関がチェックする審査項目は非常にたくさんあり、審査に通らなかった場合の理由も人それぞれです。しかし、数ある項目の中でも意外に見落としてしまいがちな審査項目の一つに携帯電話料金の支払い状況に関するデータがあります。住宅ローンの事前審査とはあまり関係のないように感じられる携帯電話料金の支払い状況のチェックが、結果として思わぬ落とし穴になってしまうケースもあるのです。

 

特に、過去に携帯電話の料金の支払いを滞納してしまった、という経験がある人ほど注意が必要です。過去に携帯電話料金の支払いで滞納履歴があると、住宅ローンを支払っていく能力が不十分であると金融機関に判断されてしまう可能性もあるからです。

 

携帯電話の料金の支払いが原因で住宅ローンの審査に落ちてしまったケースが増えていることの背景には、携帯電話を新しく機種変更する際に新しい機種の代金を分割払いにする人が多くなってきていることが関係します。最近のスマートフォンやタブレットといった機種代金は高額なものが多く、一括ではなく月々の分割払いにしている人が多いです。

 

しかし、機種代金の分割払いも、国指定の信用機関にローンの一つとして債務残高や延滞の情報が記録されるようになっています。基本的に、信用機関には個人の生年月日や氏名はもちろんのこと、勤務先やクレジットカードの保有状況、限度額や返済履歴といった細かな情報が登録されています。

 

住宅ローンの申し込みを受けると、金融機関は信用機関に登録されている申し込み者のこれらのデータを参考に事前審査を行い、許可を出すか出さないかの判断を下します。そのため携帯電話の料金の支払いを延滞した記録があれば、住宅ローンの事前審査の際の参考資料として利用されてしまうのです。

 

特に、携帯電話料金の支払いを三か月以上滞納してしまった場合には、特に注意が必要です。三か月以上滞納してしてしまった場合は、そのあとに滞納していた携帯電話の料金を全額支払ったとしても金融事故としてその後五年間は信用機関のデータベースにその情報が残ってしまいます。そうなると金融事故の情報が残っている期間中は住宅ローンを組むことができなくなってしまいます。

 

このように、住宅ローンを今から組もうかと計画している人は、申し込みの前に自分の携帯電話料金の過去の支払い状況について調べておくことをおすすめします。

 

今からでもOK!やっておきたい審査対策

 

住宅ローンを組み審査を受ける前に、できる限り審査に通りやすいように対策することは可能です。年齢や職業・年収といった項目はすぐに変えることは難しいですが、審査を受ける前の短期間でできる対策、そして万が一住宅ローンの審査に落ちてしまった場合の対策はできます。

 

先ほど述べたように、これまでの携帯電話の支払い状況が住宅ローンの事前審査の際にチェックされることはわかりました。ですが、もう一つ住宅ローンの事前審査対策として対処しておくべきことの中に、使っていないクレジットカードやカードローンを整理しておく、ということが挙げられます。

 

過去に延滞せずに全額支払いを終了することができたから、現在は使用する機会もないから、とカードローンを解約せずにそのままにしてしまっている人は注意が必要です。

 

金融機関による住宅ローンの事前審査の際には、今までカードローンで延滞せずに返済を完了していたとしても、利用枠が残っているだけで不利益になることがあります。利用枠があることで、金融機関にもしかしたら新しくお金を借りる意思があるのかもしれない、この人は何度も習慣的にお金を借りるタイプだ、と判断されてしまう危険性があるからです。

 

特に気を付けておくべきこととして、カードローンの延滞をしたことがない場合で、ローンの利用限度額がどんどん大きくなっているケースです。カードローンの利用限度額が大きくなったままで住宅ローンの審査の申し込みをしてしまうと、契約者がもしもこの先カードローンの利用限度額いっぱいまでお金を借りることになった場合、住宅ローンの支払いができなくなってしまうのではないか、と金融機関に判断され、結果事前審査に落とされてしまうこともあります。

 

また、クレジットカードについても、カードローンと同様に利用限度額を負債と金融機関に判断され、事前審査の際に不利益な情報として扱われてしまう可能性があります。クレジットカードを利用していないのならば、早めに解約して少しでも事前審査の際のリスクを減らしておくとよいでしょう。

 

事前審査をできるだけクリアしたいと考えるならば、このように不必要なカードローンやクレジットカードは解約するか退会するかしておきましょう。また、住宅ローンを組もうとしている時に借り入れを進行中の場合は、できるだけローンの申し込み前に完済できるようにしましょう。

 

しかし、できる限りの対策を行っていたとしても、住宅ローンの審査に落ちてしまうことはあります。審査に落ちてしまった場合、金融機関は落ちた原因を教えくれません。次の住宅ローンの事前審査に向けてできることは、自分で信用機関から情報を取り寄せて原因を解明・改善することです。

 

情報信用機関には、

  1. CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  2. JICC(株式会社日本信用情報機構)
  3. KSC(全国銀行個人信用情報センター)

の三つがあります。

 

日本の金融機関はこれら三種類のうちいずれか一つに加盟し、情報を得ています、三種類の信用機関は互いに延滞等の金融事故の情報を共有しています。

 

もしも住宅ローンの審査に落ちてしまったら、金融機関が加盟していそうな信用機関から情報を取り寄せて、原因となる項目を調べてみましょう。もしも延滞等の金融事故があった場合はローンを組むことができません。またカードローンの利用枠が大きくなっている場合も難しいので、退会・解約をすることで対処しましょう。

 

住宅ローン選び&審査対策のまとめ

住宅ローンを組もうとする際は、自分に合った住宅ローンの選び方をすること、金融機関による事前審査をクリアできるように対策をしておくことの二つが重要になります。

 

まず、自分に合った住宅ローンの選び方について

この住宅ローンの選び方にはさらに

  1. 金利のタイプで選択する方法
  2. 返済方法のタイプで選択する方法

の二つがあります。

金利のタイプに注目すると、住宅ローンには

  1. 全期固定金利型
  2. 変動金利型
  3. 固定期間選択型

の三種類が存在します。

 

全期固定金利型は、市場金利の影響を受けず、返済終了まで金利が一定に保たれます。よって、万が一市場の金利が上がってしまっても金利は一定に固定されているのでリスクが少なくすみます。しかし、一方で市場金利が下がった場合は高い金利での支払いになってしまいます。フラット35が代表的で、民間住宅ローンでも取り扱いがあります。

 

変動金利型は市場金利に応じて金利が変わり、その都度返済額が変動します。金利が低くなれば返済額がその分減額されるというメリットがありますが、一方で金利が上がると返済額も上がるケースがあるといったデメリットもあります。これは民間住宅ローンで取り扱いがあります。

 

固定期間選択型は3・5・10年といった一定の期間中は金利を固定して支払いを行い、期間が過ぎたら変動金利型か固定期間選択型かを選べる支払いのシステムです。民間住宅ローンの主な支払い方法ですが、財形住宅融資もこの固定期間選択型です。

 

 

返済方法のタイプに注目すると、

  1. 元金均等方式
  2. 元利均等方式

の二つがあります。

 

元金均等方式とは、毎月同じ額の元金に利息を加えた金額を支払っていく返済方法です。

 

元金均等方式ですと、支払う元金は毎月同額ですが、利息は総残高によって決まるので返済初期ほど利息が多額になり結果的に支払いの負担が大きくなります。しかし、元金を支払うにつれて利息は減額していくのでだんだんと負担は減りますし、総支払金額が少なく傾向がある点がメリットです。

 

元利均等方式とは、元金と利息を合わせた金額を毎月同じ金額ずつ支払っていく返済方法です。こちらは毎月の返済額が返済終了まで一定に保たれているため、支払いの負担が変動しません。そのため返済計画の見通しが立ちやすいことがメリットといえます。

 

以上のような住宅ローンの特徴を踏まえ、自分に合った住宅ローンを検討していくとよいでしょう。

 

次に、金融機関による事前審査をクリアできるように対策をしておくことについて

金融機関の事前審査の申し込みは複数行うことをおすすめします。万が一審査をクリアできなかった住宅ローンがあっても、ほかの選択肢を確保することができるためです。また審査にたくさんクリアできれば、選択の幅が広がります。

 

さらに、事前審査対策として、審査の際に不利益になる可能性のある事柄を解消しておくことが考えられます。

 

使わないカードローンやクレジットカードを退会・解約しておくことや、携帯電話料金の支払いも審査の際チェックされる事を覚えておいて、支払い延滞等にならないよう気を付けること、借り入れがある場合は審査の前までにできる限り返済しておくこと、等があります。

 

しかし、万が一審査をクリアすることができなくても、信用機関に情報提示を依頼してなぜ審査をクリアできなかったかの原因を探って改善することで、次の住宅ローンの審査を通りやすくすることができます。

 

まとめ

念願の夢だったマイホームを手に入れるためには多額のお金が必要になってきます。マイホームの購入金額を見ると、多くの人が、本当に自分はこんな大金を支払うことができるのだろうか、と不安になります。

 

一度に住宅の購入費を支払うことはなかなか難しいですが、住宅ローンというシステムを賢く利用することで、毎年あるいは毎月無理のない範囲の返済でマイホームを購入することが可能になります。

 

住宅という多額の購入費をちゃんと支払うことができるのかと不安に感じる前に、自分に合った住宅ローンはどれなのかをしっかりと検討してみることをおすすめします。購入費の返済計画の見通しを立てることができれば、夢のマイホームを現実的なものとして感じることができるます。

 

住宅ローンの良い点は、一般的な無担保のローンに比べて金利がとても低い点にあります。これは、住宅ローンを組む際は購入する建物や土地が担保となるため、そしてローンの目的が住宅や土地の購入という限定的なものになっているからです。

 

そして住宅ローンは返済期間が35年以上と非常に長期にわたって設定できるようになっていることも魅力の一つです。低い金利・長期にわたる返済期間の設定が可能な住宅ローンのシステムを賢く利用して、無理なく自分にあったマイホームを手に入れることができます。

 

住宅ローンを組む際には、十分に住宅ローンのシステムについて理解し、自分に合った種類のローンの選択を間違えないことが重要になってきます。自分に合った住宅ローンとは、単に総返済額が少ないということだけではありません。支払い方法や金利の設定の仕方など細かな部分にまで配慮して、自分が一番無理なく支払い続けていける種類を選択することも大切です。

 

住宅の購入は確かに大きな買い物ですが、人生全体を見てみると、大きな支出はそれだけではありません。子供の教育費、両親の介護費、車の購入など、他にもまとまったお金が必要になってくる場面はたくさんあります。このようなまとまったお金の出入りにも着目しながら、可能な限り多めの支出を想定し、住宅ローンを選んでいくとよいでしょう。

 

住宅ローンには、取り扱う金融機関の違いで、財形融資・民間住宅ローン・フラット35があります。さらに住宅ローンには、金利の種類として全期間固定金利型・変動金利型・固定金利選択型の三種類があります。そして支払い方法にも、元金均等方式と元利均等方式の二種類があります。金利の種類も、支払い方法の種類もそれぞれにメリット・デメリットがありますから、よく理解しておくようにしましょう。

 

そして、住宅ローンを組む際の大きな課題として、金融機関による事前審査があります。事前審査をクリアすることができないとそもそもローンを組むことができないため、なんとか審査を通過できるようにできる限りの対策をしておく事が大切です。金融機関による事前審査は、信用機関から提供される契約者の個人情報をもとに判断されます。

 

この信用機関から提供される契約者の情報の中には不利益なものが入らないように注意することです。例えば借り入れはあれば必ず返済しておく、使わないカードローンやクレジットカードは退会・解約して整理しておく、携帯電話の料金支払いが滞納しているといけないのでチェックし対処しておく、等が挙げらられます。

 

住宅購入の際に住宅ローンを利用するのはとても便利なことですが、住宅ローンを賢く利用するためには、まずは自分で様々な事前対策をするおくことが何よりも重要です。

 

関連ページ

融資トラブルを回避!安全にお金を借りるポイント
消費者金融でお金を借りるのは危険?それとも安全?
過払い金請求後の借り入れは可能か?
給料の前借りは労働基準法で禁止されている理由
ゴールデンウィーク(GW)中でも借りれるキャッシング
急な出費で10万借りる時の理由・言い訳
どうしても金欠、貯金0になってしまう人の為の無理なくお金を増やす方法
5万円〜10万円で損をしないキャッシング方法
生命保険で一時的に現金を手に入れる方法
無利息で借りたい方向けのキャッシング業者を紹介
総量規制で自動車ローンが借りられない場合
長期借入・ビジネスで利用したいビジネスローン
どっちがお得?嫌われ者のリボ払いはなぜ危険なのか?
即日振込希望!スピード重視!ネットで完結させたい方向けのキャッシング
キャッシングを利用すると信用情報に傷がつくのか?
過去に金融事故を起こした人のリストは存在するって本当?
借金が返せない!どうしても返済不能の時の最終手段
初めて車を買う人必見!カーローンはこう選ぶ!
職業別&借り方別!お金を借りる方法大調査
知らないうちに連帯保証人に!?連帯保証人の責任と注意点
遅延損害金とは?各社別に返済遅延時の対応まとめ
労金(ろうきん)のカーローンのメリットとデメリットを徹底比較!
自動車ローンに頭金は必要?頭金を払うメリット・デメリット
使わなきゃ損!目的別ローンの種類と選び方