クレジットカードの延滞する前にできること
クレジットカードはサイン1つで買い物ができてしまう便利なカードです。持っている人の中には簡単に買い物ができてしまうため、「魔法のカード」として利用しすぎてしまい、支払日に困ったことがある人もいるのではないでしょうか。
クレジットカードでの買い物は財布の重さも変わらないため、お金を使った感覚を忘れがちです。使いすぎてしまって払うことができなくなったクレジットカードは、対応方法を間違えてしまうとあとあと面倒なことになってしまいます。延滞する前にできる事と、滞納中にできる事にはどのようなものがあるのでしょうか。
≪目次≫
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あとから変更!「リボ払い」「分割払い」の活用方法とは?
クレジットカードでショッピングをしたときに聞かれるのが、「一括払いでよろしいでしょうか?」などの支払い方法です。一括払いや2分割まではクレジットカードの支払日に手数料がかからず、利用した金額だけを支払えば問題ありません。しかしたくさん利用をしてしまっていると、支払日に思ってもいない高額な請求が来てしまうことがあります。
銀行にも残高があまりなく、支払いが厳しい場合、延滞する前にできる事があります。それが、支払い方法の変更です。支払い方法の変更はクレジットカードのホームページから簡単に行うことができます。
リボ払いは毎月決められた金額を支払う支払い方法です。利用残高が多くなれば支払う金額が多くなる、残高スライドリボルビング方式をとっているところもあります。一括ではなくなりますので、当然支払日に払うべき金額は小さくなります。分割払いは商品1つに対しての支払い方法の変更です。
クレジットカード会社によってはリボ払いにしかできないところもあります。ホームページからの手続きがわからない人は、コールセンターに電話をしましょう。リボ払いの変更は電話でも受け付けてくれます。
延滞する前にリボ払いにすることでなんとか滞納は回避することができますが、その分利息手数料がかかります。カード会社やカードのステータスによって金利は異なりますが、15%近い金利を設定している会社が多いでしょう。
例えば20万円をリボ払いで毎月1万と利息を返済すると、最終的に22回払いで22万円5千円近く支払いが必要になります。2年近くかけ、2万5千円が手数料になりますので、かなり手数料が多くかかってしまっています。
カード会社によって返済手段は異なり、ATMで支払いができるところ、振込が必要なところ等さまざまです。延滞する前にリボ払いにしようと思ったら、返済手段があるかどうかも確認しておきましょう。随時返済を利用すれば22回払いをしなくても、その前に完済して利息負担を減らすことができます。
リボ払いをしている最中にもクレジットカードを利用することがあれば、それだけでも支払日の負担は大きくなりますので、支払日にいくら必要なのかは常に把握しておくようにしましょう。
延滞する前にできる事はこれだけではありません。
無利息ローンを活用する
もし請求額を丸ごと支払う資金があれば、延滞する前になんとかなります。手元に資金がない場合でも利用できるのがカードローンです。
例えば新生銀行カードローン「レイク」、プロミス、アコム、アイフル、丸井エポスカードのキャッシングなどです。これらのローンやキャッシングは、一定期間利息が発生しません。支払いを先延ばしにできる事で、利息負担を減らすことができるのです。
レイクの場合、5万円までの借入であれば最大180日無利息となります。クレジットカードの請求が5万円であれば、180日間借りていても実際に返済するのは5万円だけで済むのです。その他の金融機関では30日の無利息期間が適用されます。30日以内に完済することができるのであれば、無利息ローンを利用すると良いでしょう。
また1か月以内に完済できなさそうな場合、別の無利息ローンの契約をして借り換えることで、さらに支払いを先延ばしにすることもできます。
もしカードローンの金利のほうが高ければ、余計に負担が増えてしまうことになります。そしてカードローンを延滞する前にできる事は限られてしまっており、負債が膨れ上がる可能性があるためです。
クレジットカードを延滞する前にできる事、それはショッピングを控える、という選択肢があることも忘れてはなりません。クレジットカードにしろ、カードローンにしろ、支払い能力を超えて利用してしまうと、便利なカードが一気に生活を脅かす存在となってしまうのです。
ただしそうした利息を覚悟し、長期間カードローンを利用することになるのであれば、クレジットカードのショッピングリボの金利よりも低い金利で借りることができるものを選ぶと良いでしょう。特に銀行系のカードローンでは15%以下のものも多く、一度クレジットカードを完済したあとカードローンの支払いに切り替えることで、負担を少し少なくすることができます。ボーナスなど、まとまった収入があれば随時返済を利用しましょう。
引落し日を過ぎてしまったら
もし引き落とし日を過ぎてしまったら、早急にクレジットカード会社に連絡をしましょう。会社によっては引き落としが不能になった次の日から連絡を入れてくるような会社もあります。電話に出ずにいるとはがきが送られてくることもあります。
クレジットカード会社と連絡が取れた場合、いつまでに支払いができるか聞かれ、支払い手段の相談を受け付けてくれることもあります。リボ払いにすることによって延滞を回避できれば良いのですが、それでも支払いができない場合、最低利息の負担だけで終わらせてくれる会社もあります。
リボ払いと限度額が一緒の場合は全額リボにすることもできますが、クレジットカードによってはリボ払いにできる金額が限度額よりも低く設定されているケースがあります。そのようなときは例外的にリボ払いの枠を増やしてくれることもあります。
引き落とし日を過ぎてしまったからと言って、すぐに大事になることはありません。引き落とし日を過ぎてしまってもできる事はあります。相談すれば分割による支払いを受け付けてくれるところもあります。最近のクレジットカードはコンビニATMなどでも支払いをすることができるようになってきているため、いったん少額でも良いので支払いをするように勧められることもあるでしょう。また、振込用紙を送ってくるクレジットカード会社もあります。
延滞をすると発生するのが遅延損害金ですが、この損害金の発生はカード会社によって異なります。
例えばイオンクレジットの場合は、振込用紙の期限が切れた時点で遅延損害金が発生します。セゾンカードやオリコカードでは滞納となった瞬間から遅延損害金が発生します。遅延損害金は通常の利息とは別に高い金利で支払いが必要になりますので、お金がない状況をさらに悪化させる原因となってしまうこともあります。
延滞しそうだと思ったら、延滞する前にクレジットカード会社に連絡を入れることくらいはできる事ですので、信頼を失わないように早めに相談をしておきましょう。
何の連絡もなく延滞してしまう場合と、連絡があった場合では心象に大きな違いがあります。早く相談すれば延滞する前にできる事を紹介してもらうこともできます。明細が確定して翌月の支払い額がわかったときにリボ払いに変更することができますが、リボ払いへの変更には期限がありますので、期限が来る前に相談するのが重要です。
支払い滞納を放置したら?
もしクレジットカードを延滞したまま放置すると、とても面倒なことになってしまいます。まず請求されて引き落としができなかった直後は、毎日のように電話による連絡が入ることもあります。また、手紙やはがきによる案内も来るでしょう。会社によっては振込用紙と、支払いのお願いが入っていることがあります。
その時点ではまだお願いレベルですが、その後も延滞状態が続くと、債権の管理部署が異動することになります。この時点になると多くのクレジットカードが利用することができなくなります。異動したから支払いをしなくていいというわけではありません。その後も入金のお願いは続き、法的手続きに入るという連絡が入ります。
この時点で支払いをすればクレジットカードが使えない状態が続くだけで、場合によってはまた利用が再開できる可能性もあります。しかしこれでも支払いがないと、強制的に解約されることになります。
強制的に解約されても支払いを免れるわけではありません。裁判となって負ければ、資産を強制的に差し押さえられる可能性もあります。このときまず差し押さえられるのが給料や銀行口座の預金です。現金が銀行預金になければ、自宅の資産が差し押さえられてしまうかもしれません。
こうした情報は最低でも5年間消えません。信用情報機関は日本に3つありますが、登録される機関によって保存期間は異なります。長ければもっと長い間履歴として残るのです。
クレジットカードやカードローンの契約には、こうした信用情報の照会が必ず行われますので、もし履歴にたくさんの延滞情報や事故を起こした情報があった場合、金融機関はどう思うでしょうか。まず間違いなく支払い能力がない危険な人だと判断します。そのためこうした履歴がある人は審査が必要となるようなカードの契約で、著しく不利になるのです。
また、すでに契約している他の会社のクレジットカードでも、途上与信として定期的に信用情報の確認が行われています。会社の判断にもよりますが、自社のカードも延滞されるリスクがある場合、そのときは全く滞納していないようなクレジットカードでも、更新ができなかったり、強制解約させられる可能性もあります。このようなことになる前に、しっかりと支払いのめどを立てましょう。
無利息期間が利用できる大手消費者金融比較
大手消費者金融の無利息期間は「モビット」を除く「プロミス」や「レイク」「アイフル」で利用出来ます。
サービス名 | 無利息期間 | 適用日 | 適用回数 | 条件など |
---|---|---|---|---|
アコム | 30日間 | 契約日の翌日 | 初回のみ | 初回のみ |
プロミス | 30日間 | 借入日の翌日 | 何度でも | メールアドレスを登録&Web明細に設定ポイントサービスを利用する |
アイフル | 30日間 | 契約日の翌日 | 初回のみ | 初回のみ |
「アコム」と「アイフル」の場合、適用日は契約日の翌日からとなっているので、初回の借入が契約日から10日後になると、無利息期間サービスは残り20日が適用になります。
「プロミス」の場合は、契約時の翌日からではなく、借入時の翌日からの適用になるので、契約の10日後に借入をしても無利息期間は30日間となります。
また「アコム」や「アイフル」は初回契約時のみになりますが、「プロミス」の場合、無利息期間サービスはメールアドレスの登録と、Web明細に設定すれば初回借入時に利用できますし、会員サービスにある「ポイントサービス」を利用すれば、250ポイント貯まれば7日間、400ポイント貯まると15日間、700ポイント貯まると30日間の無利息期間サービスが再度利用できるようになります。
同じ無利息期間でも、これだけに違いがあるので、無利息期間サービスで比較した時は「プロミス」がおすすめです。
口座の残高不足で1日遅れても延滞になるの?
うっかりしていて口座にお金が無く、クレジットカードの支払いが出来なかったという事を経験した人も少なくありません。返済が遅れると、契約では延滞となると遅延損害金も発生するので、口座の管理に注意が必要です。
たとえば、楽天カードの支払いが残高不足で引き落としできないという場合、銀行口座によって違ってきます。たとえば、楽天カードの場合、再振替サービスがあるのでその期間内に引き落としが出来れば延滞にはなりません。
ゆうちょ銀行の口座を利用している時は、再振替サービス対象日が1日だけなので、その日までに必ず入金を済ませる必要がありますが、楽天銀行や三井住友銀行、みずほ銀行、、三菱東京UFJ銀行を引落口座に登録している場合、再振替サービスは4日間あるので、4日間は毎日が再引き落とし日になります。
ちなみに、再振替サービスの対象になっていない金融機関の口座を登録している時は再引き落としができないので、その時は楽天カード指定の口座に振込をすることになります。
支払日に引き落としが出来なかった時は、遅延損害金が発生しますが、楽天カードの場合再振替サービスの期間内なら遅延損害金は発生しません。
楽天カード以外にも再振替サービスを実施している信販会社もあります。再振替サービスがあれば延滞となるまでに猶予期間が有るので、手持ちのカード会社に連絡を取り、再振替サービスが利用できるかを確認する必要があります。
また、再振替サービスがなくても、支払いが遅れた時、すぐに支払えば、延滞とならず遅延損害金も発生しない場合があります。
これは「グレースピリオド」と呼ばれる猶予期間で、グレースピリオドについては公表していないので、どれくらい遅れても大丈夫なのかは教えてもらえませんが、返済がおくれた場合は出来るだけ早い段階でカード会社と連絡を取り、どうする事が一番良いのかを相談する必要があります。
まとめ
もし延滞しそうになった場合にできる事が、支払い回数の変更です。あとから分割払いやリボ払いにすることによって、毎月の負担を小さくすることができます。ただし手数料がかかってくるので、長期間の利用では負担が大きくなってしまうこともあります。短期間で返済できる場合は、無利息ローンを利用してみるのも良いでしょう。
ただしそちらでも毎月返済が必要になりますので、利用残高がなくなるわけではなく、支払先が変更になるだけです。場合によっては金利が高くなることもありますので、契約条件はしっかりと確認しておく必要があります。クレジットカードを延滞しているとカードローンの契約もできませんので、延滞する前に必ず契約を済ませておくようにしましょう。
もし延滞してしまった場合、早めにクレジットカード会社に連絡を取ることが必要です。会社によって案内は異なりますが、できる限り相談に乗ってくれます。場合によっては支払額を減らしてくれたり、期限を変更してもらうこともできます。ただし長期間延滞が続くような場合は相談しても難しいかもしれません。
滞納したまま数か月が経過すれば強制的に解約されてしまうことになり、二度とその会社のクレジットカードを持つことはできなくなります。
また信用情報に事故があったことが記録されてしまいますので、すでに持っている他のクレジットカードにも影響がでますし、これから新しく契約しようと思っているクレジットカードやローンの審査でも不利な情報として扱われます。信用情報に記録されている内容次第では、数年間はこうした金融商品の契約ができなくなってしまうこともあります。
カードは魔法のカードではありません。結局は支払いをしなくてはならないものですので、自分の支払い能力を超える限度額を設定したり、たくさんのカードを集めるようなことはやめましょう。利用しすぎてしまうと生活が破たんしてしまうこともあるのです。
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